北河内エリア DLBエキスパートミーティング(2015.1.10)
DLBとはレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)の略ですが、その病気について御紹介いたします。
レビー小体型認知症はアルツハイマー型認知症や血管性認知症と並び三大認知症と呼ばれ、進行性の認知機能障害に加えて、特有の精神症状やパーキンソン症状を認める変性性認知症です。
精神症状には、認知機能の変容(日や時間帯によって頭がはっきりしたり、ボーっとしたりと、理解力・判断力の状態が入れ替わる)、幻視、うつ症状といったものがあげられます。
パーキンソン症状とは、動作が遅くなったり、無表情、筋肉のこわばり、小刻みで歩く、転びやすい、声が小さくなるなどといったことです。
また自律神経症状もよく認められる症状で、それには立ちくらみ、便秘、汗がたくさん出る・出なくなる、頻尿、胸やけ、口が渇くなどといった症状です。
それ以外にも睡眠障害を認めることがあり、日中の過眠や眠っている間に寝言をたくさん言ったり、叫んだり、暴れたりする(このことをレム睡眠行動障害と言い増す)といったことが見られます。
以上のようにたくさんの症状がありますが、全て出現するわけではなく、人によって出る症状は異なり、その順番もまちまちです。
ちなみに、世界初めて保険治療薬が昨年認可されています。